2010年11月9日火曜日

脳をやる気にさせるたった一つの習慣

茂木健一郎氏の本を読んでみました.

茂木健一郎(2010) 脳をやる気にさせるたった一つの習慣.ビジネス社.238p.

まえがき 脳はもともと怠け者だった!
1章 なぜ脳はやる気になれないのか
2章 脳は「記録」されたがっている
3章 なぜ書くだけで願いが叶うのか
4章 願いを叶えるために自伝を書く
5章 言葉という鏡を磨いていく
6章 偶有性の時代を生き抜く


脳は怠け者.人間の脳は我々が思っている以上に怠惰で,「楽をしよう,楽をしよう」と思ってしまう.怠け者の脳をいかにやる気にさせるか.「書くこと」を習慣化させる.

夢や目標を絵馬や色紙に書く.書くだけで夢が実現する.脳は,達成した気分を,「いま,ここ」で前倒しでかみしめている.

人間がやる気になるかどうかは,脳の前頭葉がとても重要.

脳がやる気をなくす原因
1.コンプレックス
2.単調さ
3.強制・命令

この3つを取り除けが,脳はやる気になる.

コンプレックスに対しては,自分の欠点や弱点を逆手にとって言葉として表現してみる.
継続できないときは,思い切って目標を作ってしまう.
強制や命令に対しては,自分がつくった楽しむべき課題として変換する.

脳は遊びを求めている.自分が心から「楽しい!」と思ったことは,とりあえずはまってみることも必要.
自分の専門分野で遊べる段階まで来れば,それは「脂の乗り切った」「円熟した」状態にまで到達できている.
登山記録,個人オリンピック.自分の好きな世界にとことん没頭して遊ぶ.遊びの上級者になる.

フロー状態.
緊張しつつも最大のパフォーマンスを発揮できる.
むしろ自分の置かれている状況を楽しむくらいの余裕を持つ.